第37回日本酸化ストレス学会関東支部会にて院生4名が発表しました
2024年11月15日(金)に東京都昭和大学にて開催された第37回日本酸化ストレス学会関東支部会において、院生の清野さん、佐藤さん、大友さん、岡田さんの4名が発表しました。
清野さん:「アルツハイマー病遺伝子改変マウスの月齢におけるミトコンドリアダイナミクス関連遺伝子及びタンパク質の発現変化」
近年、高齢者増加に伴い、アルツハイマー病(AD)患者の増加が示唆されています。そのため、AD治療急務となっています。ADの病理的特徴である老人斑、神経変性は、活性酸素(ROS)の影響により突起変性が起こるとされています。我々は、ミトコンドリア由来のROS関与を示唆し、遺伝子・タンパク質解析によるAD関連要因を報告しました。
佐藤さん:「細胞老化による細胞外小胞タンパク質変化のプロテオミクス解析」
細胞老化とは、不可逆的に細胞分裂が停止する現象です。老化した細胞から、分泌された小胞内のタンパク質をプロテオーム解析することで、細胞老化におけるタンパク質の機能を明らかにすることを目的としました。
大友さん:「アデニン誘発性腎臓病モデルにおける最適投与量と腎以外への影響」
アデニン(Ade)誘発性腎障害モデルに使用されるAde濃度の場合、腎機能以外に体重や摂餌量が減少することが報告されています。そこで我々はAdeが腎以外に及ぼす影響とヒトCKDとしてより適切なAde投与量の検討を行いました。
岡田さん:「抗酸化物質の利用による次亜塩素酸類の殺菌評価法の再検討」
殺菌剤の次亜塩素酸ナトリウムと抗酸化物質を反応させて殺菌力を測定した結果、これまで殺菌力をもつとされてきた次亜塩素酸ナトリウム由来の物質に殺菌力が無いことが示唆されました。