第77回日本酸化ストレス学会にて院生の鈴木さん、杉山さん、岡田さんが発表しました
2024年5月17日~5月19日に神奈川県の神奈川歯科大学で開催された第77回日本酸化ストレス学会 第23回日本NO学会 合同学術集会にて、博士課程の岸本さん、修士課程の鈴木さん、杉山さん、岡田さんが発表しました。
岸本さん:新規消毒薬開発に向けた酸性化亜塩素酸塩の組成の再解析
浴室の漂白や指手消毒に用いられる次亜塩素酸類に代わる消毒剤の主成分である亜塩素酸類の分析を行いました。その結果、亜塩素酸ナトリウム溶液には未知の物質が存在し、これが殺菌主体とされる物質の生成源である可能性が示唆されました。
鈴木さん:肥満マウスに対するトコトリエノールの各脂肪組織と呼吸代謝への影響について
私は、ビタミンEの一種であるトコトリエノールについて研究しています。当研究室では、トコトリエノールの新たな作用として抗肥満効果を見出しました。トコトリエノールの抗肥満作用のメカニズムについて研究しています。
杉山さん:酸性電解水の基礎解析と強酸・弱酸性電解水の比較
殺菌・消毒に用いられる酸性電解水は様々なウイルスや菌を死・不活性化することが報告されていますが、詳細な殺菌作用は解明されていません。そこで食塩水の電気分解の生成物を観測し、殺菌・消毒に関与する物質を解明することを目的としました。
岡田さん:亜塩素酸類における殺菌活性物質の同定に向けたアプローチ:吸光光度法およびヨウ素還元滴定法の応用
塩素系殺菌剤の成分として知られる亜塩素酸類の殺菌メカニズムや殺菌作用を示す物質には未だ不明な点が多く、高精度な殺菌指標も確立されていません。本研究では、公的な方法を用いて亜塩素酸類の殺菌力を測定した結果、本来の殺菌力を適切に測定できないことが示唆されました。