院生の岡田さん、岸本さん、杉山さんが日本機能水学会第22回学術大会にて学会発表しました

2024年10月5日(土)～10月6日(日)に東京都日本薬学会の長井記念ホールで開催された日本機能水学会第22回学術大会にて、院生の岡田さん、岸本さんが学会発表しました。

杉山さん：「酸性電解水の生成物の分析とその酸化力の影響について」
食塩水の電気分解によって生成される酸性電解水は殺菌・消臭効果があります。しかし、詳細な作用機序はわかっていません。酸性電解水に溶存する物質と酸化力を調査し、殺菌・消毒作用に影響する物質を探索しました。

岡田さん：「次亜塩素酸類を検液とした場合におけるヨウ素還元滴定法の被験物質に関する再検討」
　塩素系殺菌剤の殺菌力を測定するヨウ素還元滴定法を応用した結果、これまで殺菌力をもつとされてきた次亜塩素酸ナトリウム由来の物質に殺菌力が無いことが示唆されました。

岸本さん：「ESRを用いた次亜塩素酸ナトリウム溶液中に存在するラジカルの酸化力調査」
　次亜塩素酸ナトリウム溶液は通常ナトリウムイオンと塩化物イオンに変化すると考えられてきました。しかし、本研究において次亜塩素酸ナトリウムから反応性が高い物質であるラジカルが検出されました。また、従来存在すると考えられてきた次亜塩素酸イオンが存在しない可能性があることから、次亜塩素酸ナトリウムの酸化力は次亜塩素酸ラジカルであることが示唆されました。